生き方
九州大学医学部でのある実験。
漆にかぶれるという高校生13名に
集まってもらい、ある実験をしました。
目隠しをし、
右手には栗の葉を擦り付け、
左手には漆の葉を擦り付け、
被験者の高校生には、
右手に漆の葉を擦り付け、
左手に栗の葉を擦り付けたと
逆のことを伝えます。
すると、
13名中9名に、
右手に炎症が起こったとのこと。
実際には、左手に漆の葉が擦り付けられたが、
栗の葉の方に
生理的反応が起こったということ。
プラシーボ効果に見られるように
私たちの脳は、
現実とイメージの区別がつかないことがある。
ってことがこれらの実験から
言えるかと思われます。
あの人に嫌われている。
あの人に悪口を言われている。
きっとあの人は私を愛していない。
きっとあの人は私を好きではない。
みんな私を憐れんで見る。
みんな私を妬んでいる。
みんな私を醜く見ている。
などなど、
数限りなく根拠のない思考に囚われて、
身動きが取れなくなることが私たちにはある。
又、
未来を思考した際に、
不安や焦燥に駆られるのも
その根拠が現実からのものではなく、
「きっと〜だろう」
と考えてしまう脳の働きから生まれる
感情からの想起とも言える。
過去の経験則の反芻が
大きく影響し、
変化を求めることを怖れる恒常性維持機能が
不安や焦燥を誘発し、
ブロックしているとも言えまいか。
それらの理屈から考察していくと、
あっ、そうか
現実とイメージとの区別をつければいいのね
ってやっちゃいがちですが、
それをする事自体、
思考を活発化することになる。
だから、
逆の発想をしていく。
つまり、
僕たちは、
イメージを上手く活用すれば良いのでは
と私は思う。
ポジティブシンキングという
思考で捉えるものではなく、
広がるイメージの世界は
感情の世界とも言えるので、
その感情を捉えて、
ポジティブフィーリングと名付けても良い。
思考から感情が想起し、行動を促すので、
その思考(認知)の変化に焦点を
当てるってことを我々はよく行います。
でも、
それで上手く行けばいいのだが、
上手くいかない場合、
思考は一旦置いておく。
つまりは、
感情を上手に良化していく。
ってことに焦点を当てるってこと。
ってことは、
感情を上手に良化出来る自分を創ることに
目標を設定する。
即ち、
自らの行動原則は、
感情の赴くままに行うこと。
並びに、
感情が良化出来ない行動はとらないと決める。
並びに、
良い感情が得られる環境を自らが
探していく。
頭で考えるのではなく、
心(気持ち)で生きていく。
心(気持ち)で生きるには知恵が必要だし、
様々な技術も必要でしょう。
知恵と技術は思考の独壇場。
でも、
その取捨選択は?
心、
つまり、
気持ちに従う。
そうすると、
行動するに値する選択も容易となり、
選別も上手になっていき、
大きな決断等の
今まで行ってきた思考から生じる判断も、
心(気持ち)の判断となり、
長い逡巡や、メリットデメリットや、
誰かの価値基準や、
そんなものとは おさらば出来て、
自己決定権に従う自分を創れます。
心の自己決定権に迷いなんてないからね。
つまりは、
自己決定権に従って進める人生にさ、
幸せじゃないってことなんてあるのだろうか?
多分、
幸せしかない(o^^o)
ご参考まで。