生き方
心の回復力を
レジリエンス
と言い表わすものに
著名なマーティン・セリグマンや
フローで有名なミハイ・チクセントミハイ
らが提唱している
ポジティブ心理学
というものがあります。
(ポジティブシンキングとは違います。)
その中で、
イローナ・ボニウェルという研究者が、
回復の為の筋肉
レジリエンス マッスル
と名付けて
落ち込みからの回復を促す為に、
4つの筋肉を鍛えましょう
と言っています。
まず一つ目の筋肉は、
I can
私は〇〇出来る。
自分が過去に乗り越えられたことを
沢山書き出し、自己効力感を高めよ。
二つ目、
I have
私には友人、知人がいる。
自分の友人、知人、
サポーターになってくれる人、
過去に大変お世話になった人など
いわゆる人的資源を書き出せ。
それは、自分の助けになってくれる人が
こんなにもいることが分かり、
それは、安心に繋がる。
三つ目、
I like
私は〇〇が好きだ。
自分が楽しかったことや
好きな人の写真などを眺め反芻し、
ワクワクしている自分を感じよ。
四つめ、
I am
私は〇〇である。
自分の得意なこと。
自分の強みを考えよ。
分からなければ、
私の強みは何?って周りの人に
聞けばよい。
これら4つを繰り返し、繰り返し、
鍛えることで、
ポジティブの基盤が構築されます。
つまり、
筋肉というものは、
鍛えないと身にはつかないということ。
ついつい人は、
落ち込んだり、病んだりした時にこそ
このようなことなどを行おうという
強い動機づけが生まれますが、
ポジティブ心理学は、
そうならない為の予防に力点があるので、
私はとても好きな心理学の分野です。
自分には困難を乗り越えた
素晴らしい経験があり、
頼りになる友だちもいて、
大切なものや思い出もあり、
他者とは違う
自分独特の強みもある。
と考えている人が、
何か突発的にせよ、
落ち込むっていう状態になった時、
リカバリーが早いのは、
常日頃 鍛錬をしている人と
していない人とでは、
全くもって違う結末となることは
明白だと思われます。
日本人は
セロトニン・トランスポーターSS型の人が
65%と言われており、
世界一、不安を抱きやすい民族です。
ただ、不安を感じるからこそ
これでもかの安全性の追求などで
世界に冠たる自動車立国となったのも事実。
でも、
目まぐるしく変わる世界情勢に
翻弄されている
現代社会の様々なストレス環境下に
さらされている我々の
耐性や回復力の弱さは、遺伝子レベルで
抵抗力が明確に弱い民族であると言える。
ならば、
身体が弱い人が身体を日々鍛えるのと同様に。
心も日々鍛えないとね。
って私は思います。
それは、
今日からでも可能なこと。
『幸せはうつる。』
あなたが幸せならば、
私も幸せとなる。