皆さんご存知のように
アイコンタクトって重要です。
コミュニケーションにおける
情報のやり取りは、
言語情報というよりは
非言語情報の方が大切な要素とも
言われていますが、
その中でもアイコンタクトって
割と無意識な領域なので、
その人普段の
コミュニケーションの
仕方や癖が
如実に表れもします。
なかなか私たち日本人って、
目を合わせるのが苦手な人種。
恥ずかしさなのか、
気まずさを忌避するのか、
謙虚さなのかは分かりかねますが、
例えば、
新幹線の車内販売の方が
通った時などに、
大概の日本人は用がなければ
視線を合わせないように
したりします。
ところが、西洋の方々は、
割と平気に視線を合わせ、
車内販売の方が、
あっ、何かご入用かなと
視線を向けると、視線を合わせ、
「ありがとう。必要ないよ。」
と言語と表情で受け答えをします。
サービスに対する文化の違いと
言えばそれまでですし、
その行為が素晴らしく、
見習った方が良いという
ことでは勿論ありません。
多分それは、
コミュニケーションって、
自分と他者の情報のやり取りって
ことだけではなく、
同じ人間として、
自分を尊重してもらうために、
相手も尊重するといった
意識の表れなんだろうなと感じます。
そしてそれは、
相手がそこに存在している
ってことを、
私はちゃんと分かっているよ
ということを
相手に明確に認知してもらい、
その認知を通じて、
自分自身を認知してもらうと
いうこと。
つまりは、
その為の手段の一つが
アイコンコンタクト
なんだろうなと思います。
CAの方々や、
一流ホテルマンの方々は、
「ラストアイコンタクト」
というものを徹底的に
トレーニングします。
接客時の最期に必ず
再度目を合わす。
私はお客様のことを
キチンと認識していますよ。
だから、
何なりと何でも
お申しつけくださいね
っていうホスピタリティの精神
っていうのもありますが、
一番は、
相手(この場合)に、
言いやすい、話しやすい
状況を創り、心理的垣根を
取り払うため関係構築として
使っているんだと思います。
相手の存在を認める為と、
意思疎通が円滑に行く為の
良好な関係構築の創造。
それが、
アイコンタクトの効用。
これ、
シンプルなようでいて、
実は、
かなり人間関係において重要なことで、
人間関係が上手くいっていない方は、
割りと視線の使い方を意識された方が
良い場合があり、
なかなか自己主張が上手くいかないや、
相手に翻弄されてしまうや、
キチンと相手が対応してくれないや、
自分が下に見られている気がするや、
(バカにされているや、尊重されていない)
等の場合、
先ずは、
相手をキチンとこちらが
認識しているという表現を
チェックする意味でも
ご自身の視線というものを意識し、
チェックしてみるのも
良いかもです。
又、
対人関係が苦手だなって方は、
例えばお買い物をした場合、
やり取りが終わった最後は
必ず担当してくれた相手に
視線を合わせるってことを
練習として行うことも
一つの方法です。
(視線を合わすと必然的に
ありがとうが出てくるものです。
その行為に対する体感を先ずは得ること)
繰り返しますが、
コミュニケーションは
情報のやり取りです。
それは間違いありません。
でも、
情報のやり取りは、
正直、
機械でも出来得るものです。
コミュニケーションとは、
ただの情報のやり取りだけではなく、
互いの存在を認知し合うための仕組み
と位置付けるとすると、
コミュニケーションの在り方が変わり、
仕方も変わってくることにより、
人間関係の質の変化にも繋がっていきます。
無意識にしている自らのアイコンタクトを
一度見直してみる。
人間関係が上手くいかないなんて方には、
当たり前のように見えて、
実は、当たり前に出来得ていないという
大切な見直しともなり得ます。
職場に限らず、
夫婦、親子、恋人、友人、知人等、
様々な人間関係が存在していて、
関係性の質により、
関係性そのものが変わります。
ご参考にして頂ければ幸いです。
津村健司