セックスレスの男性心理です。
何故多くの男性はセックスレスになるのか。
その多くは
母親(母性)の存在だと私は考えています。
勿論、様々なケースがあるでしょうが、
基本的な部分として、
深層心理の中に
パートナーを母親として見てしまう。
それは、見てしまうというか、
依存心を引きずって大人になり、
精神的な自律の機会を逸した男性は、
その男性性の弱さをカバーしてくれる
絶対的な存在である母性を
パートナーの中に見出し、魅かれていく。
それは、健康的である反面、
自身の自律という課題を置き去りにする
危険も同時に伴っている。
何故なら、
母性がパートナーとして手に入れば、
精神の自律はある意味、
その人にとっては必要ないもの
と無意識にせよ認識してしまうものだから。
だから、
そのような男性をパートナーに持つと、
セックスレスやモラルハラスメント
などの問題が顕在化していく。
つまりは、
精神的自律がなされていないから
セックスレスとなると言っても
過言ではあるまいかと私は考える。
(これは、男性と女性の立場を
変えたとしても原理は同じ。
ただ、男性性の方が依存心は強いので、
男性側の問題として扱われることが多い。)
お付き合いをして、最初の頃は好きだから、
愛しているから、純粋にパートナーと
一つになりたいと思いセックスの頻度は
増えていきます。
しかし、ある時から減っていき、
気がつけばセックスレスに。
(そもそもセックスを支配と捉えているのか、
協調と捉えているのか、
男性の意識(無意識)により変わるもの)
この、ある時、
この時があなたを意識、無意識に関わらず
母親と同一視してしまっているのです。
つまりは、
肉体関係が充実し、精神的な安心感が
万能感や支配感に変わった時、
あなたは母親と同じ存在となり、
何でも許してくれる存在となる。
女性(他者)としての尊重よりも
母親(母性)に対する依存心が
勝つっていうこと。
勿論、
性的魅力の喚起が減退するというのも
同時に起こっており、
その減退の原因としても考えられる
単純な「飽き」、
ということもあるでしょう。
ただ、これは男性全てについて
多かれ少なかれ言えるといっても
過言ではないかもしれません。
(女性も同じく。)
そして、話を更に進めます。
母親を抱くという行為は許されないもの。
つまり、
あなたを絶対的に
神格化しているとも言える。
生身のヒトであってヒトではない。
極端に言うなれば神です。
身体のつながりから心のつながり。
同志から心休まる存在、甘えられる存在、
それは幼き日々に母親に甘えてきた
記憶の想起。
そう、
絶対的に触れられない存在なのです。
ということは、
そう、
男性は精神的にいつまでも未熟な存在
なのです。
一方的な無償の愛のような感覚を
パートナーに求めていると言える。
ただそれが、
パートナーを大いに傷つけていることに
当人は気づかない。
だって、母親は守ってくれる存在、
何でも聞いてくれる存在なのだから。
なんて都合が良いのでしょうね。
ここでそれに気づき、
精神の自律の必要性を自らが感じ、
その課題に立ち向かう男性は成長します。
それが、
その人にとっての
発達課題でもあるのだから。
でも、気づいても、
気づかないふりをする多くの男性は、
セックスレスという問題を
ただの家庭の問題だと捉えており、
仕事や社会生活上は頑張って稼ぎ、
出世し、などと言いますが、
でも実は、実際には人間関係などで
苦労をし、生き辛さをとても感じているはず。
だって、
精神的自律を避けて通っているのだから
それは仕方がないこと。
人間関係の最小単位が
夫婦(パートナー)です。
その課題を乗り越えられない人が、
パートナー以外の他者と
円滑な人間関係を築けるはずもなく、
表面上、
築けているふりを繕うことに
精一杯なんてことが往々にしてあるものです。
つまり、精神的自律と
私がここで取り上げている自律とは、
即ち、
他愛の精神性を持てるかどうか?
もっと、厳密に言えば、
他愛は自愛と同一だということ。
他者を真に尊重し、
愛することが出来るから、
人はそんな自身を真に愛することが出来る。
くれぐれもご自愛くださいませ。
のご自愛くださいませとは、
相手に、どうぞ自身でお身体に気をつけて
という意味に私はとっていません。
それは、伝えてくれた相手が
心配してくれているのだから
私はその相手に心配をかけないように
気をつけよう。
これが、真意だと思います。
相手にとって、
私は心配をしてくれる存在。
相手が心配してくれる存在なのだから、
自分はきっと価値ある存在に違いない。
だから、自分を大切にしよう。
これが、自愛へのプロセスです。
話を戻します。
エーリッヒフロムという心理学者は
こう言っています。
愛とは
与えられるのではなく与えるもの。
そう、
男性は与えられて育ってきていますから
あなたに愛を与えられていると感じ、
安心した瞬間、あなたと母親とを
オーバーラップさせるのです。
でここで、
素朴な疑問が浮かびます。
もし全ての男性が、母親と
オーバーラップさせているとしたら、
何故、
パートナーとのセックスを続けれる男性と
セックスレスになる男性とに
分かれるのでしょう。
このページをご覧になっておられる
悩めるあなたはセックスレスのはず。
何故なのか、どうしたら良いのかが
本当にわからないでしょう。
自分の魅力の問題だなんて、
自己否定に陥り、
女性としての尊厳や自信を
失ってらっしゃるかもしれません。
苦しく辛い日々を
送ってらっしゃることと思います。
でも大丈夫です。
彼はきっとあなたを求めます。
続きは2で。
セックスレスの男性心理-2です。
前節は、男性のセックスレスになる
心理の根幹には
母親の存在があるというものでした。
これは実はかの有名な
ジークムント・フロイトさんという
有名な心理学者もおっしゃっています。
(といっても、
もう100年以上も前の方ですが。)
あまり詳しくお伝えすると、
心理学の講義になっちゃいますので
割愛しますね。
機会があれば今後お伝えしていきます。
で、肝心なところですが、
何故、パートナーとのセックスを
続けられる男性と、
セックスレスになる男性とに
分かれるのかという点です。
基本、男性の精神年齢は女性よりも幼く、
甘えたさんが多いというのは皆さんも
実感しておられることと思います。
だから甘えたい気持が強い男性は、
パートナーを母親と同一視し、
神格化することなどもセックスレスの
大きな要因となることはお伝えしました。
しかし、セックスレスにならない男性。
つまり、
お子さんに恵まれようが、
年齢を重ねようが、頻度は減ったとしても、
確実に交渉を持つ男性も
多くいらっしゃいます。
何故なのでしょうか?
どこが違うのでしょうか?
その答えは、
複合的な要素が非常に多いのですが、
端的に言うと、
そういう男性は、
確固たるアイデンティティを持っている。
(もっと平易に言うと、
自分を持っている人。
それは、
自分をしっかりと意識しているからこそ
他者を真の意味で尊重出来る。
他者がいるから
自分の存在を確認出来る
といった原則に基づくもの。)
ということ。
つまり、
あなたと私は違う存在であり、
他者であるが故に、
その関係性を維持したいがために
セックスをするのです。(愛し愛される関係)
一方のセックスレスの男性は、
あなたと私は同一のもの。
つまり、
あなたは私の一部に帰属している存在
だから、大切なセックスという行為を
乱暴に言うと横着しているのです。
(こういった人の人間関係の希薄さは、
あなたに対してだけじゃない
ということも多い。)
かといって、
あなたへの愛情が全くなくなった訳でもなく
大切な存在である。
(ケースにもよりますし、
この愛情はまた少し違った愛情ですが。
言うなれば、自己愛が強い。)
でもセックスレスである。
換言するならば、
それは、端的に言えば”甘え”です。
確かにセックスレスでも良い
という女性もたくさんおられるので、
そういう方々はまあ置いておいて、
セックスレスで悩んでおられる方向けの
内容なので、
少し断定的にお伝えしていきます。
同床異夢という言葉があります。
例え愛し合っているカップルでも
同じ床に寝ていても、異なった夢を見る。
同じ夢を決して見ることは出来ない。
という意味合いですが、
これを本当に理解している男性は
セックスレスにはならないと
言っていいでしょう。
つまり、繰り返しますが、
あなたと私は良い意味で
全く違う存在である。
だからこそお互いに努力をし、
愛を学ぶ姿勢というものが
意識、無意識に関わらず
出来ている男性
(これは女性にも言えますが。)は
絶対にセックスレスにはなりません。
だってセックスレスになって
愛するパートナーを
失くしたくないんですもの。
愛は訓練なのです。
これをわかっているかどうかが
大きな差となります。
繰り返します。
愛は訓練
何故か?大脳生理学上、
人が人を愛する期間は3年間のみ
というのがわかってきています。(異性として)
つまり、3年経ったら、
どんなカップルも飽きる
(特に男性)ということ。
だから、訓練が必要なのです。
セックスレスの男性心理-3
ラストのお話し。
キーワードは「慣れ」と「あたりまえ」
これがセックスレスの男性心理にも
繋がってきます。
そう、ある時からパートナーに
触れなくなった。
そして、それでは駄目なことに
気づいていながら機会を逸し、
そのままずるずる。
1ヵ月が過ぎ、半年、1年・・・
ひょっとしたら一生。
女性が悩むのと同じくらい
男性も悩んでるケースも
実はとても多いのです。
この習慣化すること。
要は「あたりまえ」っていうのは
広い意味で、
様々な依存症なんかともリンクしています。
習慣化したものはなかなか元に戻せない。
タバコ、飲酒、薬物・・・
逆にセックス依存
なんていうのもありますし、
リストカット、オーバードラッグ等々、
基本的には「あたりまえ」が影響しています。
そして、無力感も学習するんです。
心理学では、
学習性無力感なんていうのもあります。
脱力し、もうどうでもいい。
しんどい。ひどければ死にたいまで。。。
「あたりまえ」って、
とても怖いのです。
で、
前置きが長くなりましたが、
セックスレスの男性を
ではどうやって元通りのパートナーに
戻すのかですが、
残念ながら元には戻りません。
非常に残念ですが。。。
でも、元には戻りませんが、
それは元の関係には戻れないだけであって、
新たな関係は結べます。
どうやって?
セックスレスの期間や要因によって
様々なケースがありますが、
まずは、あなたが恥ずかしがらず
話しをすることです。
ここが最大のポイントです。
繰り返します。
新しい関係性を築く為に胸の内を話すのです。
よくあるケースで、
パートナーはよく働き、
家事も手伝ってくれ、
子育てにも熱心。
でもセックスレス。
その点だけ除けばいい夫なのに。
っていうケース。
あなたがふっきれればいいですが、
そうではなく、寂しく、辛く、女性として
もっと愛されているという実感が欲しい。
ならば、勇気を持って話しましょう。
感情的にならず、建設的に話せばいいのです。
とはいえ、この、
建設的っていうのが女性は苦手。
でも学んでください。
男性は感情よりも思考で生きています。
昔習った5W1Hを駆使して
話してみてください。
決して責めず、理性をフルパワーで。
そして、あなたの辛さを最大限表現して。
そうすれば、きっとわかってくれるはず。
そして、理解してくれたら
新しい関係を築くのです。
決まりごとを作ってもいいでしょう。
月に1度はお子さんを実家に預けて
手をつないでデート。
刺激的な下着なんてのもあり。
男性は匂いに敏感なもの。
パートナー好みのフレグランスを
さりげなく。
少し、やきもちを焼かすのも良いかも。
素敵な男性の話を頻繁にするとかね。
などなど。
ハウトゥは雑誌に
いっぱい載っていますよね。
でも、話合いがなければ、
そんなことをしても無駄です。
いかにご自分の辛い気持ちを率直に伝え、
男性に理解してもらうか。
これが最大のポイントです。
事実(Fact)を伝える。
でも、これも難しいのですが、
男性は、大体1度目は聞く耳を持ちません。
何故なら、
自分で分かっていることが多いから。
男性自身もわかっているんです。
良くない関係性だということを。
ついに来たか。なんて思うと、
余計に向き合うことから逃げて
しまいがちになる。
でも、
ひょっとしたら、
あなたがそんなに傷ついていることに
気づいていないということも
あるかもしれない。
だから、めげないで。
でもしつこくしないで。
でもあきらめないで。
セックスレスの期間が、
一概には言えないですが
短ければ短いほうがいいです。
何故なら、「あたりまえ」になっちゃうと
そうなってしまった期間と
同じくらいの時間が
かかるかもしれないので。
まずは、次の日曜日に
ご近所の公園散歩に誘いましょう。
そして手をつなぎましょう。
恥ずかしがらずに。
そこから全ては始ります。
そして、ポツリポツリと勇気を持って
話をするのです。
彼を信頼して。
あなたが選んだ彼なんだから。
(自分が愛を信じた人という
前提が、自身の勇気と、
二人の未来を切り開きます。)
話を出来ない人は、
手紙を渡しても良いと思います。
切々とした想いを紡いだ手紙を。
ベンチに腰をかけて、「これ読んで」
でオッケー。
意外と、実は僕も悩んでたんだ。
なんていうのも往々にしてあるものです。
勇気がとてもいるかもしれません。
恥ずかしさが躊躇させるかもしれません。
プライドが邪魔をするかもしれません。
でも、セックスというものは
男女間にとって、とても大切なもの。
それを実感しているあなただからこそ
出来ることがある。
その辛さや悲しみを知っている
あたただからこそやれることがある。
さてどうするか?
さあ新たな関係を、
愛する愛しい人と。
きっと大丈夫。
だって、
「愛は訓練なんだから。」
って、
あなた自身が本当に心から思えるかどうか。
パートナーの発達課題であると同時に、
あなた自身の発達課題であるとも言えます。
ご結婚なさってらっしゃる方は、
神様、仏様に誓ったはず。
病める時も、苦しい時も・・・
人は、自身がコミットメントしたことは、
必ず全うしたい生き物。
なら、どうするか?
行動を起こすしかありません。
行動に行動を重ねて、努力を(2人で)して、
それでも進捗が見られない時、
その時こそ、本当の違う決断を下せばよい。
本当に、
自分にとって、その目の前の人が、
大切な人なのかどうかを
見極められる素晴らしい機会が与えられた
と捉えてみることも、
自身の気持ちを
力強く後押しすることでしょう。
そして、
裏返して見方を変えると、
自身のコミットメントに
(彼を選んだ自分自身の決断が
正しいと思いたい。つまりは、
否定したくない。誤りを認めたくはない。)
人は捉われていく、縛られていく、
どんどん苦しめられていく、
とも言え、
その見極めでもあるということ。
(間違いであれば、その間違いに気づき、
間違いならば、自身で素直に正せばよい。
結果的に、
再スタートを一人で切ることも大切です。
又、それを隠しながら、避けながら、
共に生きることを選択したとしても、
セックスレスの彼と同じ立場に自分も
いるということ。つまりは、利己愛で、
自身の利益の為に彼を利用している
とも言えるもので、その苦しみが
今後、あなたを襲う可能性がとても高い。
本当の愛とは何でしたか?
そう訓練。2人の愛の訓練です。)
だから、自身の本質(本音)に迫る
良い機会だと捉え、
前向きに自身の為に進んであげる。
あなたの成長にもきっと
繋がることでしょう。
愛するパートナーとの
素晴らしい人生を心から願っています。